
2024.10.4対談
大倉選手×荒尾選手
新加入選手対談
大倉選手×荒尾選手
新加入選手対談
大倉選手×荒尾選手
新加入選手対談
大倉選手×荒尾選手
新加入選手対談
取材日 : 2024.8
教えて! 新しいチームでの
日々とシーズンへの意気込み

大倉颯太選手

荒尾怜音選手
大倉颯太選手(25歳)はこの7月、
東海大学時代より所属した
千葉ジェッツから
アルバルク東京に移籍しました。
一方、2月にヴォレアス北海道に入団した
荒尾怜音選手(23歳)は、
今年3月まで
早稲田大学の学生でした。
注目の選手二人が、新天地での
心境を語り合います!
ZOOMで対談しました!

勝ちにこだわりチームに貢献するのがプロ
それぞれ新しいチームにジョインされました。環境や心境はどのように変化しましたか?
大倉選手:雰囲気が随分違うと思いました。アルバルクは歴史があり、チームのカルチャーがずっと変わらずにあります。そこに選手もスタッフもしっかりコミットしているので、「アルバルクらしさ」をすごく感じています。ジェッツは創設10年ちょっとの若いチームでしたので、自分たちでつくっていくという感じでした。
荒尾選手:自分は、学生選手から社会人プロへ、そして東京から旭川へと、立場も拠点も大きく変わりました。学生時代は一年中試合があったのですが、プロは半年にギュッと集まっているので、オンシーズンとオフシーズンの身体の使い分けに苦労しています。でも、ヴォレアスはバレーボールを心から楽しむチームで、先輩もみなさん優しいので、毎日楽しくやらせてもらっています。
大倉選手:競技を楽しむことは大事ですよね。僕もジェッツに入団したときは大学生で、チーム最年少でした。部活と違うと感じたのは、結果を出さなくてはいけない世界ということです。個人やチームの目標はありますが、つねに勝ちにこだわらなくてはならず、チームにどう貢献できるか考えるようになりました。そこがプロと大学の大きな差です。

僕は、アルバルクでは平岩玄選手(21番センター)と仲良くしています。平岩選手は大学時代からの先輩で、卒業後も定期的に会ってきた仲なんです。荒尾選手は、ヴォレアスで親しくしている選手はいますか?
荒尾選手:はい、古賀健太選手(18番オポジット)です。4歳離れた先輩なんですけど、同じ九州出身でよく遊びに連れて行ってくれます。今日はオフなので、これから海で一緒にバーベキューをやります!
シーズンに向けて身体の土台をつくる
毎日どのように過ごしていますか?
大倉選手:オフシーズンのいまは、個人にフォーカスした練習やトレーニングをやっています。この時期は、シーズンで明らかになった個人の課題に取り組む唯一の期間だと考えています。昨シーズンはシュート成功率があまり高くなかったので、足の運び方やボールの受け取り方などを意識しながらシュートの練習に力をいれています。
荒尾選手:ヴォレアスは8月5日からチーム練習がはじまりました。まだ合流していない外国籍選手もいるので、いまは瞬発系のトレーニングやコンビでやる練習がメインで、月末あたりから練習試合が入ってきます。オフシーズンは同様に個人の練習期間でしたが、筋肉を大きくするためのトレーニングは本当に強度が高くてしんどかったです。これがプロのオフなんだと実感しました。
大倉選手:僕もそう思います。僕も強度の高いトレーニングを行っているのですが、筋力を出すためには筋肉のボリュームが必要で、体を大きくするトレーニングは疲れが溜まります。それをシーズン中にやると疲労度がすごく高くなってしまうから、いまの時期にしっかりやらなくてはいけないんです。シーズン開幕に備えて体のベースをつくることは重要です。体調管理もね。
荒尾選手:本当にそうだと思います。旭川は初めてなんですが、意外にもすごく暑いので熱中症にならないように気をつけています。というのも自宅にも体育館にもエアコンがないので。
大倉選手:エアコンないんですか?! それはちょっとしんどそうですね。
荒尾選手:来週から涼しくなるそうですが、いまの練習は扇風機頼みです。でも、風でボールの流れが変化しちゃうんです(笑)。

新リーグに求められる地域貢献度や経営力
バスケットボールとバレーボールは異なる競技です。お互いに聞いてみたいことはありますか?
大倉選手:僕、バレー全然わからなくて(笑)。リーグ構成ってどんな感じですか?
荒尾選手:これまでは10チームでV1リーグ(男子)を構成していましたが、今年から最高峰のSVリーグができました。SVリーグは競技力だけでなく、集客や売り上げ、地域への貢献など、組織力や事業力も備えたチームが所属できて、初シーズンはヴォレアスを含む10チームが参入します。
大倉選手:そうなんですね。Bリーグに似ていますね。僕らも2年後には変わるんですよ。2026-27シーズンからは、競技成績で昇降格が決まるのではなく、これまで以上に地域やステークホルダーへの貢献が重要になります。
荒尾選手:お金を払って試合を観に来てくださるファンや、お世話になっている地域への恩返しは、プロとして大切だと自分も感じています。
大倉選手に聞きたいのは、オフェンスとディフェンスのコントロールです。バスケってそこの切り替わりが早いですよね。
大倉選手:おっしゃるように攻守の切り替えが多いです。ただバスケは数字が影響するスポーツで、僕はPPP(Point Per Possession)というオフェンスの得点効率を表す数字をすごく大事にしています。チームで定めたPPPのペースに合っているか否かで試合の状況を判断して動いています。

応援してくれるみなさんと一緒に、1点1勝を積み重ねる!
ファンはもちろん、まだ試合を観たことのない人にも、今シーズンはどんなところをチェックして欲しいですか?
大倉選手:バスケは展開が早く、点数がたくさん入るのが楽しいところです。アルバルクはタイトルを狙える位置にいるので、今シーズンも迫力ある戦いになると思います。僕としてはこの夏に取り組んだシュート練習の成果を見ていただきたいですし、ディフェンスをすごく大事にするチームですので、激しいディフェンスにも目を向けてもらいたいです。
荒尾選手:バレーはミスが直接失点になっちゃうんですけど、それだけに、ひとつのボールを6人全員で拾って「仲間のためにがんばろう!」と意識しています。ぜひ、そんなチームのつながりを間近で観てください。
自分は、バレーをはじめてからずっと基礎・基本を大切にしていて、丁寧にプレーすることを心がけてきました。個人的には、リベロとして後ろから仲間をサポートする声かけや、仲間を思いやるプレーを見て欲しいです。

最後に、今シーズンの目標とみなさんへのメッセージをお願いします。
大倉選手:目標はタイトルを取ることに尽きます。僕らが優勝するためには、ファンの方々の力が必要になります。ぜひ会場に足を運んでいただき、一緒に勝ちを積み重ねていければと思っています。アルバルクの新しい歴史をつくれるようにがんばりますので、よろしくお願いします!
荒尾選手:個人の目標は、自分の役割を見つけて全うしていくことです。チームの目標としては、SVリーグになって世界中からトップ選手が集まってくるので、ひとつでも多く勝つことだと思っています。バレーもバスケも今シーズンも盛り上がると思いますが、そのなかで苦しい試合や、あと1点という場面が必ず出てくると思います。一緒にその1点や1勝を決められるように、応援していただけると嬉しいです!

大倉颯太選手
ポジション:ポイントガード・シューティングガード/背番号:2/身長:185cm
1999年石川県生まれ。ミニバス時代からトップを走り続ける世代最強プレーヤーで、中学・大学と全国制覇を経験。高いバスケIQと身体能力を併せ持ち、いかなる状況にもその不屈の精神をもって立ち向かう若き司令塔。ポテンシャルの高さは折り紙付きで、今オフの千葉ジェッツからアルバルク東京への移籍加入でさらなる飛躍に期待がかかる。

荒尾怜音選手
ポジション:リベロ/背番号:12/身長:175cm
2001年熊本県生まれ。祖父、母、姉がバレーボールをしていたことがきっかけで、3歳からバレーボールを始め、高校、大学では数々の個人賞を受賞。2024年2月末よりヴォレアス北海道に入団。正確かつ丁寧なパスをセッターへ供給し、攻撃のリズムを作ることのできる選手。コミュニケーション能力が高く、的確な指示や周りへの声掛けにもご注目!