
2024.1.12対談
ザック選手×張選手 キャプ
テン対談
ザック選手×張選手 キャ
プテン対談
ザック選手×張選手 キャプ
テン対談
ザック選手×張選手 キャ
プテン対談
ここでしか見られない
キャプテン対談が実現!

ザック・
バランスキー選手

張 育陞選手
アルバルク東京の
ザック・バランスキー選手と
ヴォレアス北海道の張 育陞
(チャン・ユーシェン)選手。
今季キャプテンに就任した二人が
心境を語り合いました。
競技は異なっても、キャプテンとして
チームをまとめ、
勝利に導こうとする
術や心構えは一緒です。
お二人のお話から、
リーダーとしての資質のヒントを
たくさんいただきました!
ZOOMで対談しました!

キャプテンになったときの決意
ザック選手:アルバルク東京のキャプテン、10番のザック・バランスキーです。
よろしくお願いします!
張選手:ヴォレアス北海道のキャプテン、張 育陞、14番です。よろしくお願いします。

本日はよろしくお願いします。早速ですが、お二人ともキャプテンは初めての経験です。指名されたときはどのような気持ちでしたか?また、キャプテンとしての決意も教えてください。
ザック選手:GM(伊藤トップチームゼネラルマネージャー)に「キャプテンをやって欲しい」と言われたとき、特に自分を変える必要はないと思いました。いままでやってきたことが認められたのかな、と受け取ったからです。
張選手:私はチーム最年少の選手なので、指名されたときは本当に意外でした。一方で、チームメイトたちの信頼を感じることができて、すごく嬉しかったです。
ザック選手:僕は、「俺が、俺が、話さなきゃ」というタイプではないので、キャプテンとしてメンバーには気づいたことをすぐに言って欲しいと思っています。今季は、思っていることを言葉にしてその場をリードしてくれる選手がいっぱい出てきているので、とても嬉しいんです。僕は、キャプテンに相応しいかどうかは、自分ではなく、周りが評価するものだと思っています。
張選手:私は、5年前に来日してからずっとヴォレアス北海道の所属で、チームと一緒に成長してきました。まだまだ若いですが、とても良いチームになってきています。これからも自分ができることをしっかりやり、そしてキャプテンとしてチームを助け、みんなを安心させる存在をめざします。

チームの関係性を育むために
バスケットボールもバレーボールもチームワークが大事なスポーツです。チームの雰囲気を良くするために、どのようなことに気をつけていますか?
ザック選手:一番意識しているのはコミュニケーションです。プロとしてやっているからこそ、プレー中に厳しいことも言い合えるような良い関係性をつくっていきたいです。
張選手:私もコミュニケーションが一番大事です。コートの中でも外でも考えや思いをしっかり伝えることで、良い選手、良いチームになっていくと思っています。

コミュニケーションを醸成するためにやっていることは?
ザック選手:僕は、英語と日本語の両方を話すので、外国籍選手とのつなぎ役になることをこれまでも意識してきました。コート外でもみんなが同じ輪に入っていけるように、お笑いの話をして笑顔になってもらったり、一緒にご飯にいったり、コーヒーを飲みにいったりしています。
そうしたちょっとしたご飯やロッカールームでのおしゃべりが、チームに良い化学反応を起こすんです。お互いの人間性を知ったうえで一緒にプレーすれば、コートでの信頼感はより強くなります。
張選手:私は、台湾大学の学生でもあるため、オフのときはオンラインの授業があって、練習以外でチームメイトと過ごす時間はあまりありません。でもその分、遠征に出たときはみんなと一緒にご飯を食べるようにしています。
ザック選手:チームとしての目標はひとつですが、僕は選手一人ひとりに個人の目標や役割が当然あると思うんです。そのなかでキャプテンとして、最終目標に向けてベクトルが一致していれば、あとは各自がやるべきことをやればいいと思っています。
チームにおける個人の役割は、それぞれ大きかったり小さかったりしますが、一人ひとりが必要であることは絶対に間違いありません。試合でのプレータイムが少なくても、練習はめちゃくちゃ激しく動いて、練習相手としてパフォーマンスを発揮しているメンバーもいます。そのような選手にどう寄り添えるかと考えたとき、そこはやはりコミュニケーションに尽きるのではないかと思います。
僕にも「あまり必要とされていないのかな」と思っていた時期がありました。でも、当時のキャプテンから「練習でいつもこれだけやってくれているからこそ、試合に出る選手の準備ができているんだ。チームとして結果を出せているから、そこは自信を持って欲しい」と言われました。今度は僕がそれを伝える番です。
張選手:本当にそうですね。お互いに違うスポーツですが、選手としての考えや気持ちは私もザック選手と同じです。私たちのチームも練習と試合とでは雰囲気が異なり、練習の方が空気は硬いと感じます。試合中は「勝つのみ」という気持ちしかないので、そう言った意味では試合の方がストレスはないかもしれませんね。

キャプテンからキャプテンへの質問
お互いに、何か聞いてみたいことはありますか?
ザック選手:張選手は、攻撃力が強くて、すごく得点を取るタイプのキャプテンですよね。試合で攻めながら、どのように声をかけてチームをまとめているのか、ちょっと気になります。
張選手:私はオポジットというポジションですから、点を取るのが仕事なんです。試合中にしゃべることは苦手なので、自ら良いプレーを見せてチームメイトを元気づけるようにがんばっています。
ザック選手は、同じ外国人として、チームメイトから信頼されるためにすべきことは何だと思いますか?
ザック選手:言葉多く語るよりも、背中で示すというか、やるべきことをやって、みんなの信頼を得て安心させることです。コートの上では国籍とかは関係なく、プレーで引っ張って示せばいい。そこは張選手と共通していますね。

試合中にプレッシャーを感じますか?
張選手:とくにないです。がんばるのみ!私は、試合中に考えすぎない選手なんだと思います。がんばる気持ちだけでやっています!
ザック選手:僕もプレッシャーを感じないタイプというか、本当にバスケットボールが好きで、楽しみたいんです。キャプテンだからこそ、どんな状況でも自分は平常心でいて、チームを安心させなくてはいけない。僕がプレッシャーを感じてヒヤヒヤしていたら、みんなも慌てるかもしれません。「ザックが落ち着いているなら大丈夫だ」って思わせたいのです。
これからの目標とみんなへのメッセージ
最後に今後への意気込みとメッセージをお願いします。
ザック選手:「がんばる!がんばれ!応援団」を見てくれているみなさん、ありがとうございます。本当にスポーツは人々に力を与えるものだと思っていますし、プレーしている僕らも、みなさんの応援でパワーをいただいてがんばっているのは間違いありません。まだ試合を生で観戦したことがない人は、北海道にいればヴォレアスのバレーを、東京にいればアルバルクのバスケを観にきてください。
今シーズン、アルバルクは優勝しか見ていません。選手全員が口を揃えて「優勝する!」と言っています。そこに向けてキャプテンとして、バラバラになりそうなときは同じ方向を向けるようにがんばっていきます。ぜひ一度、会場に足を運んでいただけたら嬉しいです。僕らも元気をもらえますし、みなさんも本当に元気をもらえると思います!
張選手:みなさん、いつも応援してくださって本当にありがとうございます。この応援が実に私たちの力になっていますので、機会があれば、ぜひ試合を観にきてください。
キャプテンとして、チームメイトと一緒に成長しながら、これからの試合を勝ちにいきます。素晴らしいプレーをたくさんできるようにがんばりますので、これからも応援をよろしくお願いします!


ザック・バランスキー選手
ポジション:SF/PF/背番号:10/身長:193cm
1992年栃木県生まれ。アメリカ生活を経て10歳で再来日。高校時代から全国大会に出場し、名門・東海大学に進学後にはインカレ制覇も経験。在学中からアルバルクに入団して今年10季目を迎えるフランチャイズプレーヤー。ここぞで決めるクラッチシュートや体を張ったいぶし銀のディフェンス、どんな状況でもその時チームが足りないものをもってゲームにアジャストする、まさにアルバルクのカルチャーを体現するチームの中枢。

張 育陞選手
ポジション:オポジット/背番号:14/身長:190cm
2000年台湾生まれ。2019年よりヴォレアス北海道に入団。2022-23 V.LEAGUE DIVISION2 MEN
においては最高殊勲選手賞他個人賞を総なめし、V1昇格に大きく貢献した。持ち前の闘志溢れるプレーでチームを牽引、台湾代表選手としても活躍中。サポーターからの信頼も絶大。